備忘録 ~前立腺癌

私は以前、某総合病院の外来で看護助手をしていた。産婦人科、小児科、皮膚科、そして泌尿器科の医師、看護師のお手伝いを主にしながらあらゆる病気を目の当たりにし、検査~告知、医師、看護師の話、治療経過、闘病する人々の様子、その家族など現場の生の声を知っているということも含めつつ今回は父が現在闘病中の前立腺癌について記して行こうと思う。

今年はご存知のとおり私は子宮筋腫の摘出手術をした。子宮筋腫は大変メジャーな病気であり3~4割の方が持っているといわれることから同じ病気で悩む方のために手術前後の心身の移ろい、医療現場の生の様子などを記した。

病気というものはひた隠しにする方もあろうかと思うし、また公表すべきではないと思われる方もあるでしょう。けれども私の子宮筋腫の日記へのアクセスがここのところ大変多く、特にここ1ヶ月で「tobyo」からのアクセスが急増し、たどって行ってみると私のブログがアクセス数No.1(09.12.13現在)になっていた。

私のブログは無料のアクセス解析がついていてリンク元がはっきりしているため逆にたどっていくことで自分のブログに何が求められているかを知ることができる。

そんなこんなで需要を感じ、父の前立腺癌の闘病記録も元看護助手としてまた娘の立場として書き記しておきます。

 

男性特有の臓器である前立腺。ところがそれ自体が自分の体の中にあるということも、どの位置にあるかということも、どんな働きをしているかも知らない方が多いでしょう。

前立腺とは膀胱のすぐ下にあって前立腺の中を尿道が貫通している。また後ろに直腸があるため、おしっこが近いなどと訴えて来院する方に医師は膀胱に限らず前立腺肥大を疑って肛門から指を突っ込んで前立腺に触れることで肥大かどうかを触診する。頻尿で来院していきなりお尻に指を突っ込まれたと怪訝な顔をされる患者さんも少なくはないけど医師からしたらごく普通の診察なのです。

大きさとしては3~4cmくらい。働きとしては実はよくわかっていないらしく、主な働きとしては精巣で作られた精子と精嚢で作られた精嚢液とを前立腺内で混ぜ合わせて精液を作ったり、おしっこの排泄などを担当しているらしい。

前立腺癌の患者さんはここ数年で増加している傾向にあるらしく有名なところでは

天皇陛下。初期の癌では自覚症状はまったくなく、進行すると排尿障害、転移・・・ということになる。

高脂肪など食生活の欧米化が主な原因と言われている。予防としてはトマトに多く含まれている「リコピン」の摂取が良いらしい。

前立腺癌の検査としては実に簡単で通常の健康診断にある血液検査に「PSA」という検査項目を加えるだけでできる。病院によって多少に違いはあるでしょうが2000円ほどでできるのでぜひみなさんに受けてもらいたい検査。特に貴方がまたはあなたの夫、恋人、親戚、知り合いが40代以上であれば今すぐにでも受けていただきたい検査です。私は身の回りのすべての方にこの検査は必ずするよう強く伝えている。

癌というものはリンパの流れなどからその転移先が大体決まっていて前立腺癌の場合は頭の先から爪先まで誰もが必ずある「骨」がその転移先。末期癌の患者さんで骨にも転移してしまって痛々しい方も数多く見てきた。多くは40代~80代の患者さんだったけど、若い方だと20代の方でも発病していた。

前立腺癌は進行の遅い癌なので初期で見つかればほとんどの方が完治する。進行した癌であってもホルモン治療、放射線治療などで完治がほとんど。高齢者の方であれば経過を見ながら治療はなしという方もあった。だから検査をしてPSAの値が高くても恐れず精密検査をきちんと受けてほしい。

父は市の年一度の健康診断でPSAの項目があって去年の健診で正常値の4.0を超えていたのに放置。今年の健診で値が上がっていたため検査入院し癌と診断された。因みに父の年齢は72歳。PSAは自動的に毎年検査項目に入っている。

検査入院とは前立腺に針を刺し10箇所から組織をとってする検査で一泊入院で行う。

・・・ひとまず長くなったので今日はここまで。

現在は父は前立腺の全摘出手術を3日前に終え元気で歩き回っている。

その術前術後の様子を追って書き記します。

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