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あたたかな雨の朝に

夕べふいに雨音が耳に届き、それまで捻っていた歌は頭の中からさっと流れ去った。

随分と長い時間をかけ、ひらめいたひとつのフレーズに空っぽの引き出しを

開けたり閉めたりしながら言葉をつなげようと走らぬペンを鼻の下にはさみつつ

あ~でもない、こ~でもないと唸っていた。

けれども雨音に洗い流されたお陰か新しい歌が一瞬にしてでき上がった。

  

    小夜更けてふいに降り初(そ)む雨音に

                 夕べの思ひついと流るる   

 

せっかくなので捻りに捻っていた歌などはさっさと忘れ去り、即興の歌をうたのわにUpした。

その出来がどうとかそんなことはどうでもよかった。勢いのままが一番ということで。

うたのわの公開歌の限度数が一日5首のためか、よく私に歌を贈ってくれる方がいて

その方がおっしゃるに

「即詠を目標とすることには意義があり、ひとつの通過点でもある」

とのことで、なるほど贈られた歌にやっとの思いで返した歌に即刻、歌が返される。

その速さには呆れるほどに感心するものの、私にとって即詠は結果であって目指して

なせるものではないだけにそこはまぁ人それぞれという解釈でさらりと通り過ぎる。

 

夕べからの雨はまだ降りつづき、薄暗くしっとりとした朝を演出し、

家族の出払ったこの部屋をいっそう居心地の良い場所にしてくれる。

あたたかな雨・・・ 

まだ寒明けやらぬ朝の冴えをあといく日楽しめるのだろうか。

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