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2009年10月の投稿

十三夜2009

老い猫と 語らひながら 十三夜

Yamato3

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名残の月

今日は旧暦の9月13日、十三夜ですね。

旧暦8月15日の十五夜の月を愛でたら今夜十三夜の月も愛でなくては

片月見といって忌み嫌われた、とかいいますが今ではお月見の風習自体が

なんとなく薄れてきているように思われますね。まして後の月である十三夜は

そぞろ寒くてお月見どころじゃない、という方もきっとおられるのでしょう。

それでも俳句、短歌の友であればきっと日本の良き風習にも自然体で

触れられることでしょう。

今夜は名残の月を一句、一首詠もうじゃありませんか!

 

仕事が薄いわが派遣業という業界にそっと置いていただいていた私では

ありますがついにたった今、クビを宣告されました!!

 

今宵の月は・・・・・・どんな思いで見上げるのでしょうか。ふふ・・

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酒と俳句

ちょっと珍しいタイトルでしょ?

わがやでは男どもがTVのリモコンを奪い合いチャンネル争いをする。

私は今ついている番組を見たり、特に興味がないとPCのスイッチを入れる。

それでもたったひとつ番組予約までしてみんなで観ている番組がある。

BSかな?『吉田類(よしだるい)の酒場放浪記』 という番組。

題名の通り吉田類というちょっとオシャレなおじさまがぶらりと噂の酒場を訪ね

おすすめの酒や肴に舌鼓をうち、仕上げに一句詠むといったこじゃれた?もの。

夫は酒場の雰囲気に浸り、長男は酒肴の勉強のため、二男はまだ見ぬ大人の

世界を垣間見るため、私は締めの俳句見たさに・・・といったてんでばらばらな

観方でもってそれぞれ楽しみにしているのであります。

再放送も含め一週間に何度も見ることができ数年前からはまっている。

私の楽しみである俳句は、やはりテーマは酒場、大将、女将さん、酒、肴、

などを季語とうまく絡めて詠まれたもので粋な酒飲みの男の俳句という感じで

ちょっと惚れる・・・

中でも秋から冬の句で

 

 *店主(あるじ)老い味深まりぬ温め酒

 

 *酔いそぞろ天には冬の月無言

 

・・・なんてのがいいですね~。

吉田類さんらしい句だなとしみじみ。

酒好き、俳句好きには必見です。

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伝言板 その2

またスクリーンセーバー変えてみました・・・

 

 白菊の目に立てて見る塵もなし  芭蕉

 

しみじみと良いですね・・・芭蕉さまの句は。 

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紅葉 2009

土曜日から雨が降りがちで夕べから降り続く雨はとても冷たく

秋を一層深まらせているようです。

遠州でもやまがの方から紅葉だよりなんかもちらほら見聞きする頃です。

今日のような日が紅葉をぐっと進ませるのでしょうね。

ここから少し足を伸ばしたあたりに寸又峡(すまたきょう。わ、一発変換だった!)、

佐久間ダム、近場では秋葉山(あきはさん)、ごく近場では小国神社などが

紅葉の名所。もう随分前に愛知かな?香嵐渓(こうらんけい)に行ったきり。

今年はどこか行きたいね、などと話している。

みなさんは、紅葉を見に どこへ行きますか?

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お絵かき土曜日

昨日は土曜日で雨ということもあって家にこもって絵でも描こうかな・・・と。

絵とは言ってもPCの描画ソフトを使っての気楽なもの。

昔々に買ったペンタブレットについて来た描画ソフトはwindows98用のもので

XPまではインストールして使用することができたのにvistaにはついにインストール

できなくなってしまったため新しいソフトを探していた。先日実弟から紹介された

描画ソフト「SAI」のお試し版を昨日ダウンロードして早速使ってみた。

(まったく新しい物好きだね~)

わがやの愛犬、空(くう)を描いてみました!

2  

目指すところは

「写真かと思った」

といわれるような

忠実な絵。

程遠いけど・・・

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三十一文字のつぶやき

「Autumn」と書かれたカタログめくる指たどたどしくて漫ろ寒かな

空も道もみんな灰色雨の午後ドライブドライブちょっと渋滞!

静寂につつまれ里はみな眠る眠らぬ指はさがす君の名

秋深き心も深く身も深し闇の果てなどすぐにみつかる

降りそぼる雨に滲むはわが心ながれ流れて海を求めん

雨残る末(うら)枯るる茎を容赦なく手折りて義母は春を思ひつ

 

きのうから今朝にかけてTwitterで詠んだ歌、というよりつぶやきをコピペ。

昨日からだろうかTwitterでのつぶやきがLivedoorブログで記事にまとめる機能が

できたのでさっそくLivedoorの方で使ってみた。

http://blog.livedoor.jp/bonjour_pooh/

昔使っていたブログで今は放置状態だけど新しいことは何でも一度はやってみなく

ちゃね。

Twitterは利用者が激増していて要望も多いのかどんどん新しい機能を増やしどん

どん使いやすくなっている。

Twitterの良いところは「呟ける」というところ。ブログのように「更新」というでもなく

「つかれた~」とか「眠い」とか気楽に一言書くことができ、世界とつながっている。

もちろんブログでも「呟き」を貫けばよいと言えばそれまでかもしれないけど。 

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霜降 2009

 

 霜降や 硯箱など ととのへる

 

今日新暦10月23日は 二十四節気のひとつ 「霜降(そうこう)」ですね。

天気予報やニュースの合間のエッセンスとして今朝何度この言葉を耳に

したことでしょう。美しき日本語のひとつですよね~。

二十四節気も「立冬」「小雪」「大雪」「冬至」の四つを残すだけとなりましたね。

そろそろ年賀状の話題もちらほら・・・

JPからも注文用紙がポストインされたりどの店先にも年賀状印刷の

注文用紙が置かれています。

TVでも新聞でも各地の紅葉の話題を見聞きします。

でもよくよく考えてみればまだ10月。

遠州は霜降とは名ばかりで先週までつくつくぼうしが鳴いてましたから。

稲の刈り取りの残っている田もあります。

季節が入り組んだようなそんな心もざわつく今日この頃。

信じるべきはわが五感。週末はできるだけ散歩などして研ぎ澄ませたいもの。

そうした中からしか詩心は生まれない私なのでありますし・・・・・

 

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そぞろ寒

そぞろ寒は冬の季語になるのかなぁ・・・

詠んだことあったはずだけど忘れちゃった。

今日は薄曇りでなんとなく「そぞろ寒」といった感じの日。

ロッカーの中に数ヶ月しまっておいたひざ掛けを早くも取り出して

小寒ったい(こさむったい=遠州弁かも)膝小僧に掛けてます。

いつぞやの誕生日に娘からプレゼントされたもの。

「お金ないから、これで・・・」

と。言わなきゃいいのに

「500円だった(笑)」

と。でも気持ちが嬉しくて♪

 

柄は私の大好きなディズニーキャラクターのひとつでスティッチ!

スティッチとは何ぞや?という方のためにスティッチ画像を

                 ↓ ↓ ↓

http://image-search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%81

この中でも特にお気に入りのスティッチは「爪」や「歯」が派手に描かれている子。

見てるだけで元気になっちゃって飼いたくなる。

 

またとりとめもなく・・・・・・・・・・・・更新。

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秋の陽

あ
 

縞々の秋の陽 ・・・やわらか

 

今日業務終了間際に友達からもらったメールにあったメニューをヒントに

野菜たっぷりのあんかけラーメンにした。寒くなってくると大好評!

あんかけてあるからか冷めない。そのかわり麺を硬めに茹でないとね。

あ 

普通に野菜炒めを作り、味付けは袋麺についてるスープの一部で。

そうすればらーめんとの相性は当然バッチリ!

火を止めてかごま油をぐるっと垂らす、これポイント♪

ちょっとプロっぽいラーメンとなりまする~。お試しアレ。 

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伝言板

会社のPCのスクリーンセーバーには伝言板を設置していて

折々の芭蕉さまの句に変えていくのがちょっとした楽しみ!

今も変えてみました。

今朝まで設定していた句は

 

 蕎麦はまだ花でもてなす山路かな

 

芭蕉さまのこんな句が大好きであります。

しかしながら新蕎麦も出回っている頃というのに

まだ花ではいけない!ということで・・・

今、変更した句は

 

 菊の香にくらがり登る節句かな

 

来週月曜10月26日は旧暦9月9日、重陽の節句なので

そのころまで掲げる句として・・・

野菊をはじめあちこちで菊が香を放つ頃となりましたね。

花は季節を知り尽くしています。

花に教わることはとても多いです。

 

 散る花に教えらるるは潔し 散らぬ花には忍の一文字

 

・・・・・数ヶ月前に詠んだ歌です。

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病葉(わくらば)

 

さみしげに梢に残る病葉に 秋の日とまり心染めゆく

 

「わくらば」は青葉繁れる夏に病に冒され落ちゆく葉のことらしく

夏の季語だけどあえて使ってみました。

 

Photo

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秋のゆくえ

雨の午後 珈琲の湯気みつめゐし 秋のゆくへを占つてみる

 

ひと雨ごとに秋は深まり

何処へ行こうとしているのかな・・

 

Coffee3  

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うたのわ 10/15

期を待たずただ逃げんとす小さき吾に

               諭す友ありただあたたかく


 

ふりしきる錦のごとき万葉(よろづは)を

         胸にとどめし道しるべとす

 

遠州は秋浅けれど冬籠り

              心の春を寝て待つとせむ

 

タイトルは羽うさぎさんのブログのまねをして・・・。

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短歌 ~10月

月あかり降り頻く道にほんのりと宵待ち草の残り花咲く 十月一日

業すべてわが人生の糧となるさればゆく道楽しかるらむ 十月二日

字余りな夢をあきらめ浮雲に五七調なる大和歌詠む 十月三日

十六夜の月ながむれば遙かなる君を想ひて面影たぐる 十月四日

わが庭の一隅照らす名月の影ぞさやかに花は眠らむ 十月四日

十六夜の月かたぶきぬほろ酔ひのまどろむ君に膝をかしたき 十月五日

頑なな心をほどくすべはなくただひたすらに時を待つのみ 十月七日

荒れ狂うその上空できっと今寝待ちの月はほほえんでいる 十月八日

透明な青ふかすぎて目眩するダイブしちゃおかなー、秋空。 十月九日

月落ちて水脈引く藍も宵のうちいつか廻りてくる夜を待ちぬ 十月十日

計 10首 

うたのわの歌を整理していてうっかり10月にあげた歌も削除してしまったので

今月に入って上げた歌は9首しか残っていない。

うたのわ退会後は気が向いた時だけブログでつぶやこうかな・・・と。

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秋のコラボ♪

Photo

Photo_2 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の日記のコメントの中から実現となった

うたのわの螢子さんの句と私の書とのコラボ。

すみません・・・筆の走り悪い日だったみたいで。 

 

 

 

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短歌 ~9月

落日のやうにフェードアウトした戻ることなきページをめくる 九月一日

ひたひたとわれに九月はやってきて肩に手を置きうんとうなづく 九月一日

黄昏の文色なき道とぼとぼと物思ひなど連れて彷徨ふ 九月一日

ほの白く薄暮の空に浮かぶ月のたりのたりと夜を渡りぬ 九月二日

君の途の前のみ見据えいざ進め道なき道を切り拓きゆけ 九月三日

この蒼き無限のような高き空いつかはきっと何か掴まん 九月三日

蕎麦の花その身をうずめ抱きとめぬ朝露の珠水晶の如く 九月三日

抱えきれぬブルーサルビアの花束にアタシを添えて君の窓辺に 九月三日

この部屋の唯一の光ケータイの四角い窓に心並べて 九月四日

迷ひ子のやうに彷徨ふこの夜にとりとめもなく足跡残し 九月四日

夜は白み遠耳に聞く朝鳥の切なき声ぞ我が胸のうち 九月五日

あかね雲鏡の如く映しつつ東山より月ぞあらはる 九月五日

闇の窓いまぼんやりと解けゆきこころに映る一輪の花 九月五日

明け切らぬ薄闇の指の冷たさは人恋しかな刹那耐へかね 九月五日

なげきつつ眠れぬ夜を数へても逢瀬の夜は永遠の夢 九月五日

西窓にひとり佇みこの月を胸刻みゐし東雲を背に 九月六日

つれなくも去りゆく月の後ろ髪引きたし魅けずはや朝ぼらけ 九月六日

あの星を抱き西閨かたぶきぬ月の姿に絆さるる宵 九月六日

持ち物はバッチリ!歳時記、電子手帳、芭蕉句集に短歌入門 九月七日

この道を吾子と歩めばよみがえるさまざまのこと宝物だね 九月七日

秋麗むらだつ雲に月抱かれしらつゆ結ぶ草に虫鳴く 九月七日

東雲の野辺咲き初むる草の花白露宿り煌きをりぬ 九月七日

何もかも五感に刻みゆったりと深呼吸する今朝の秋かな 九月八日

吾のそばで娘の歌ふ鼻歌もこころの隅にお守りとして 九月八日

月星は取るに足らないこの想ひそっと掬ひて眠れと諭す 九月八日

澄める夜の月ほの白く優しかり君のこころのやうなゆかしさ 九月八日

秋ゆけば月待つ時のいとたのし欠けゆく月もまた美しき 九月八日

ドクターとナースの集う朝の窓強き眼差し冴えとよむ声 九月九日

曇り窓に行き交う燕眺めをりせわしき動く世など思ほゆ 九月九日

時待ちてただあてもなくロビー来し枝垂れ零るる白き花見む 九月九日

病棟の窓より眺むる白壁の白極まれり今日は佳き日と 九月九日

夢に落ち夢より醒めし命あり今生きている生きていること 九月十日

今宵また天つみ空を星渡り遙か野末に蟲の音響く 九月十一日 

つらつらと手紙したためあの人へ想ひの丈の海より深き 九月十二日

秋風にゆふべの雲は雨となりわれの指先慕ひて尋ぬ 九月十二日

その指の先より出でしプロ意識優しき時も厳しき時も 九月十二日

やうやうに痛み薄れて歩みゆき計ればしばし空喜びし 九月十二日

久方に髪を洗へば彩雲の身を浄むればさやき風立つ 九月十二日

病窓に深みゆく秋探し見て外気触れたし身を案じつつ 九月十二日

息災は云ふに及ばずさればとて病に学ぶことの多かり 九月十三日 

この高き空に心を投げ上げて行方見つめて過ぎる秋の日 九月十三日

おのおのがしばし耽りて物思ひ空調のみの午後の病室 九月十三日

本日は日曜お見舞いラッシュにて笑いっ放しが傷のリハビリ 九月十三日

失ひしものは戻らずおとなひしものは拒まずわが糧とせむ 九月十四日

良き歌は授かりしもの無防備なわれに天より降りて来るもの 九月十四日

痛みなきことの喜びこの上なし今望むこと何ひとつなし 九月十四日

小鳥来ぬほつえに朝の風つれておのおの歌ふそれぞれの歌 九月十四日

立ち去りぬ人が心に置く歌は秋の陽の中やさしく揺れる 九月十四日

しとと降る雨に打たれし白萩の枝たをやかや花もたわわに 九月十五日

なだらかな遠き山々狭霧抱き墨の絵のやうに淡く仄めく 九月十五日

その昔敬老の日って決まってた「の日」の意味など考えている 九月十五日

ひと雨がひと秋つれてやって来て街に里にとそっと置いてく 九月十五日

雨残る窓に滲みし街の灯のかすかに揺れて秋の風見ゆ 九月十五日

様々な人間模様垣間見たこの十日間に今夜ピリオド 九月十六日

秋津とぶ色なき風を刺し綴る夕の調べを指揮せむ如く 九月十六日

ビードロの紅透きとほり秋の陽はほほ笑む君のやうにたゆたふ 九月十六日

やはらかき真白きベール霧の森声のみぞする姿はいづこ 九月十六日

紫のまだ明けきらぬ東窓あらゆる空を飛びゐしツバメ 九月十六日

さまざまな愛を抱きしめ病棟は二十四時間うごめいている 九月十八日

人生の縮図のごとき病室の人流れゆく時の狭間に 九月十八日

病室の気を浄化せし見舞い花刻一刻としなだれてゆく 九月十八日

初物もただ坦々と食べすすむ病院食の青きミカンよ 九月十八日

このところ里の景色は変わらねどその吹く風に深む秋知る 九月十八日

業終へて吾子帰り来しぼそぼそと呟きながら余力尽きたる  九月十九日

法師蝉ひとしきり鳴き黙り込む何想ふ君歌へや歌へ 九月十九日 

指先に秋は来にけり我が指でそっと包んでじわっと君恋ふ 九月十九日

おむすびをいっぱい握って送り出す愛しき吾子は腰パン気取り 九月十九日

忍び来る朝夕の風くるぶしの靴下じゃもう守りきれない 九月十九日

秋彼岸待ち咲き初めし曼珠沙華命の焔燃やし尽くしぬ 九月二十日

秋の陽はなんてやはらか一枚の絵画のやうな今朝の窓かな  九月二十日

深みゆく秋に言葉を探しても行方不明と云ふか失踪 九月二十日

鍋物にしようかなどと夕風は献立さえも変える冷たさ 九月二十日

白くってつい誘はれて秋の午後野にもまばゆき秋の陽遊ぶ 九月二十日

立ちのぼる日本茶の湯気見つめゐし両のてのひら包むうれしさ 九月二十一日

秋風に雨の気配を感じつつ急ぐでもなく墓参りかな 九月二十一日

道々に花々愛でつ語らひて義母と歩めば風は澄みゆく 九月二十一日

栗菓子をこしらえ午後は墓参り命に感謝し白秋過ごす 九月二十一日

碧き海その底深く落ちるようにゆらりゆらりと眠りましょうか 九月二十一日

藁塚は夜露に包まれしっとりとまたたく星に抱かれ眠る 九月二十二日

切なくてやり切れなくて苦しくてふと探してる非常階段 九月二十二日

この夜は何故だか涙ぽろぽろと歌のかけらと共にこぼれる 九月二十二日

さみしいと云われることは好きじゃなくされど云いたし我が儘だから 九月二十二日

手さぐりで彷徨ひ歩く深き闇ただ仄見ゆる蒼き空白 九月二十二日

満ち潮に足をとられて目を覚まし夢占いなどひも解いてみる 九月二十三日

仲の秋月待ちながら夜もすがら君詠む歌を口遊みをり 二十三日

寄る辺なきこの身に白き月影ぞ雲の間に間にさやけく降りぬ 九月二十三日

朱の帛紗衣ずれの音に炉の揺らぎ薄茶の景に古ふかし 九月二十三日

秋半ば蒼き稜線みつめればまどろめる君の面影ぞ立つ 九月二十三日

君の背をお江戸追へどもつれなくも振り切られつつ一心に抱く 九月二十四日

秋風に吹かれ野末の草の花さみしさの種音なくこぼし 九月二十四日

白露に枕ぬらしてわが想ひしづと朽ちなむ花になぞらふ 九月二十四日

星降りぬ木末伝ひて手の中にそっと包みて夢へ連れゆく 九月二十四日

てのひらをそっと開いて小さき窓時計表示のままにため息 九月二十四日

草陰にまっすぐ降りぬ月しずく受けて応えて秋を奏でる 九月二十五日

さむしろに衣かたしき闇浮かぶ君の面影たぐりて眠る 九月二十五日

漆黒の闇に煌めくひとつ星差し伸ぶる指の届かぬを知り 九月二十五日

墨染の夕べに淡き月観ればいざよふ胸の内ぞ澄みゆく 月二十五日

秋ふけて朝な夕なにおく露に色香褪せなむ曼珠沙華かな 九月二十六日

秋深み日ごとに空は高き蒼溶けゆく雲は変わらない白 九月二十六日 

秋の香をほの聞く風はやわらかに朝の心をじんわり溶かす 九月二十六日 

ひとり寝の夢に探りし手枕に見紛ふ褥乱れ乱れて 九月二十六日

髪切りて己が気合を入れ直し一直線に仕事復帰へ 九月二十六日

澄み渡る空に灯りし月一輪ながむる吾の心染めたる 九月二十七日

懐かしの小径訪ねて草垣に忍びつ咲きぬ野菊一輪 九月二十七日

秋の夜はいと長けれど君が夢うたかたのごと刹那消え入る 九月二十七日

墨の香をほのかに聞きし秋の午後つたなき歌をしたためをりぬ 九月二十七日

夕されば上つ弓はり灯る空つかず離れずひとつ星追ふ 九月二十七日

夕さればついに落ち初む秋雨に向ひし吾子の帰り待ちわぶ 九月二十八日

久方のデスクに近づく恐る恐る噴火でできたうず高き山 九月二十八日 

秋の窓湯上がりの熱冷ましつつ虫の歌など読み解きをりぬ 九月二十八日

今まさに心近きに語らへば悟りの境地の如くおだゆむ 九月二十八日

雨音に耳そばだてて秋の夜老い猫まろく吾に寄り添ひぬ 九月二十八日

闇の夜のしじまにページめくる音読みふけるその横顔が好き 九月二十九日

時折の痛みしのいで雨音に心かたむけぽつぽつ数え 九月二十九日

大切にぶどう洗って掬いあげこぼれた粒を含んで涙 九月二十九日

誰がためか葉陰ひそかに紫の香をはなちつつ葛の花ゆく 九月三十日

さまざまな思いで過ぐるこの九月さらりさらりと夜に去りゆく 九月三十日

計 117首

9月は入院生活一色といった感じ。

オペ後の起き上がれない時以外は病院でもほぼ上限いっぱいまで

詠んでいた。ヒマってこともあったと思うし日常と違った新鮮な景色も

あった。ある意味良い経験の時間だった。

 

ところでなぜ突然うたのわの歌をブログへ貼りつけたかと言うと・・・

跡形もなく消し去るため。それでも今まで詠んできた歌は記録に残して

おきたかったから。

なぜ跡形もなく消し去ろうと思ったかといえば、評価ばかり気にしてしまって

純粋に歌を楽しめなくなってきたから。

ただそれだけのこと・・・

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短歌 ~8月

あの雲は熱き想いの形して君なる空にぐんぐん迫る 09/8/1

また雨が落ちだした空は真っ白で真白き芙蓉と競うでもなく 09/8/1

夏期講習一時帰宅の吾子の眼はきらきらとして遠く見ている 09/8/1

八月は平和ボケした現代の未来見据えて過去を語ろう 09/8/1

漫ろ雨頻き降る闇に東雲はまだ遠けれど鳥は歌へり 09/8/2

わが寝屋に北の窓より忍び入る秋の気配に心染む夜 09/8/3

赤とんぼ秋色の風切って舞い梅雨明けきらぬ夏は去り行く 09/8/3

食堂のテレビが告げる梅雨明けをみな祝うように笑顔弾けて 09/8/3

群青の空に真珠の月涼し雲に時の間隠れては見ゆ 09/8/3

梅雨明けてつき抜ける空こころごと弾けて飛んで悩み事なし 09/8/3

白日傘ゆらめく炎暑の片陰に何処より来てアゲハ付き添ふ 09/8/4

あの山もさぞ暑からふ雲の海ぷかりぷかりと浸かりなさいな 09/8/4

夏の月雲を纏ひて滲みをりおぼろおぼろに吾を釘付け 09/8/4

遥かなる空の五線譜ちりばめた夢の音符を辿りて歌う 09/8/5

煮え切らぬまま暮れて行く今日の空雨を匂わす風を吹かせて 09/8/5

言問はぬ花には花の教へあり人跡未踏の地にあらうとも 09/8/5

夕涼み月影さやか萱の原葉擦れに秋の訪れを聞く 09/8/6

灼けた道冷ますが如き通り雨土のにほひに命感じて 09/8/6

蒼隠す鉛の空は重たくてヒロシマの日の涙は雨に 09/8/6

魂を鎮むるが如き降る雨に打たれし花は一途に咲きぬ 09/8/6

おぼろげに満ちて微笑む月の宵そぞろ吹く風秋は佇む 09/8/7

秋立ちぬ窓辺に仄か月影の灯りて優し夢の途の如 09/8/7

墨染のゆふべ瞬く天の川願ひはひとつ胸にひそめむ 09/8/7

朝顔に差し伸べられし吾の手はまどろみの中誰を探さむ 09/8/7

鬼灯の内なる想ひ弾け飛ぶいとほろ苦き一粒の恋 09/8/7

東山刻一刻と白みゆきひぐらし刹那愛を告ぐらむ 09/8/8

夏じゃない秋でもなくていつなのかそんな些細なこと笑う雲 09/8/8

胸の奥秘めたる歌に真意ありさざ波立ちて心打ちふる 09/8/8

眼を閉じて語り部の声まっすぐに胸しみとおる核なき地球へ 09/8/9

夕風に昼の喧騒忘れ去り茜の空をひとり見上ぐる 09/8/9

けふもまた何事もなく日が暮れて真白き雨は静かに降りぬ 09/8/9

白糸を紡ぐやうにただまっすぐに降りくる雨ぞ御霊鎮めむ 09/8/9

蕭蕭と降り頻く雨にわが胸は熱き想ひぞ滾りて馳せぬ 09/8/9

薄暮れの野辺に浮かびて白桔梗夢か現かわれの名を呼ぶ 09/8/10

花言葉片時去らず想ひける如何にこの花君に贈らむ 09/8/10

頬撫でるやうな秋風やはらかくひとけ無き道吾とふたりきり 09/8/10

静寂をしづ降る雨ぞ濡らしをる夜の窓辺に露結び落つ 09/8/11

潮騒に包まれ潮の香を聞けばわが源は海の辺に在り 09/8/11

手探りで求めし想ひ少しずつ吾の掌尽くし零れむ 09/8/11

雨音を聞きつうたた寝心地良しげに君が胸の鼓動に似たり 09/8/11

頑なな花に雨落ち言問ひぬ如何にか心解けぬものを 09/8/11

夜に綴る歌の深さは明けてなほ想ひ深まり胸刻まるる 09/8/13

流星の群れ降る闇に想ひ馳せ古人のやうに君恋ふ 09/8/13

流星を待ちつ見上げし雲間より月覗きをり吾と密会 09/8/13

流星群見んとぞ出でし闇の下朧げな月に一縷の望み 09/8/13

家々の角に立ちたる迎へ火に揺らめき降りぬ精霊の影 09/8/13

星ひとつ流して曇りゆく空はいとも儚なく去る君の如 09/8/14

朝露の木々に木霊す蝉の声無の心もて祈る静けさ 09/8/14

月夜には君の海へと身を沈め爪先までも碧に染まろう 09/8/14

今宵また星なき空を見上げゐしただ待ちぬるは君の面影 09/8/15

寂しさの海に陶酔せし君にわれの言葉は虚しく沈む 09/8/15

真夜中に綴らるる歌は妄想の恋に奔りて闇のみぞ見ゆ 09/8/16

わが胸に添ひ立ち揺るぎなき星ぞ人はうたかた闇に消へ入る 09/8/16

空耳か記憶の声か東雲のさえずる鳥にわれを偲ばゆ 09/8/16

闇のこる空に漂ふわが心彷徨ひ廻り何処へ行こうか 09/8/16

送り火を焚く義母の背のまろきことひととせごとに胸刻みゐし 09/8/17

わが歌はいかに詠めどもわが胸の湧き出づる言いと愛しかり 09/8/18

自由とは何かとわれに問ふてみる答えは永遠に宇宙の彼方ぞ 09/8/18

誰よりも現実主義の娘より御札受け取りしみじみ眺む 09/8/18

薄暮れの野辺に紅さす夕化粧色香放ちて誰を誘はむ 09/8/19

秋めけば君が面影夢に見ゆ届かぬ指の先に儚く 09/8/19

夕されば雲はひとひら千切れゆき移ろふ秋の色やるせなし 09/8/19

落ち蝉を拾う子の手のやはらかき注ぐ眼のまっすぐなこと 09/8/19

耳に残る声手繰り寄せ抱きしむる星なき夜の独り言かな 09/8/20

ぽろぽろと想い零れて流れ落つ一粒の星消へ入るやうに 09/8/20

天高く刷毛雲はるか今朝の秋些細な事は空へ放ちて 09/8/20

薄暮れの色なき風に夏解け夢はうたかた秋へと滲む 09/8/20

吾が君よ眠れや眠れ深き海ゆりかごの如この胸の中 09/8/21

道の端に暮れ残りゐし白き花心にそっと灯り仄見ゆ 09/8/21

裏庭で侘びるやうに鳴くこほろぎよまだひとりぼっち寂しかないか 09/8/21

憧れや妄想ばかり詠ひゐし現実見ればありふれた日々 09/8/22

縁側に優しき白き今朝の陽の確かに在りぬことぞ喜び 09/8/22

山の端に入り日かかりて蜩の草の闇にはこほろぎの鳴く 09/8/22

ふとみれば空席にひとつ残さるる忘れ扇とはまだ言い難し 09/8/22

草の花種は結びてこぼれ落つ次なる夏に命繋ぎぬ 09/8/22

夏納む色も儚き遠花火楽しき日々ぞ浮かびて消ゆる 09/8/23

花も鳥も虫も移ろふ今朝の庭色なき風はほつえを揺らし 09/8/23

処暑と云ふ今日の陽はまだ熱けれど風は冷たく一味違ふ 09/8/23

歳時記のもう半分を越えたなと去年と同じ独り言かな 09/8/23

久方に夕立降りて虹かかる逝く夏惜しむ心の情景 09/8/23

新涼の朝の窓に小鳥来ぬ歌えや歌えまどろむ君に 09/8/24

わが道に迎ふる終の月の日に想ひは数多胸しみ深し 09/8/24

走る!走る!もういいと言われどまだ走る私は誰より元気ですから 09/8/24

新涼に洗はれ渡る天の川遠く儚き思ひ消ゆらむ 09/8/25

濃き闇にいつの間にやら現るるわが心根に抱く明星 09/8/25

緊迫のシーンに注ぐ眼差しを一身に受け子らは力に 09/8/25

束ね髪ほどく指先思ひつつ鏡になほす解れ髪かな 09/8/25

吾の心見ゆるが如くこほろぎの囁くやうな歌ぞ胸染む 09/8/26

佇めば己が想ひの道はただただまっすぐに緩やかに指し 09/8/26

永遠の別れなどなし縁あらばきっといつしか結ばるるはず 09/8/26

田の人はまだ真夏日に早稲刈りて八十八の労をねぎらふ 09/8/27

秋の日の午後の日差しはやわらかくすべてのものを真綿で包む 09/8/27

業為して陽は傾きぬ西窓に繁れる柿の葉影ゆらめき 09/8/27

涼新たコバルトブルーの空浮かぶ弓張月の白やはらかき 09/8/27

わたくしの奥より夜に湧く歌は朝の歌とは違う人格 09/8/28

われ知らず夢の彼方にワープする送りそびれた想い握って 09/8/28

夜に通ふ秋は日ごとに長居せむいつしかわれの心占拠す 09/8/28

逢へずとも一途な想ひうちに秘め駅舎たたずむ折々の雨 09/8/28

                                  (折句「あいうえお」)

暗闇の耳に届くはあの時の君の切なきあの言葉だけ 09/8/29

墨染の夜深々と遣る瀬なく淡き月添ふただ妖しげに 09/8/29

碧き海のふところ深く抱かれぬ真白き真珠の涙ひとつぶ 09/8/29

秋の日は釣瓶落としと呟きつ犬を散歩の急ぎ足かな  09/8/30

秋風に吹かれ流るる蝶ふたりくちづけしつつつかず離れず 09/8/30

村雨はやや強引に秋連れて置き去りゆきぬつれなきお方 09/8/30

うたた寝の寝ぼけ眼に時計見ゆ逝く八月に想ひめぐらし 09/8/31

天気図を解ったふりして見つめてる君住む街の野分のゆくえ 09/8/31

この秋の深くて長き夜のやうに飲めぬ酒飲みうたた寝をせむ 09/8/31

計 107首

夏~秋への移り変わりを詠んだ月だった。

恋句にも挑戦。人生はたった一度。恋に恋したっていいんじゃないかな?

などと開き直ったりもして。

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短歌 ~7月

夕べより深く降り籠む半夏雨胸に漲る想ひ溢れし 09/7/1

ほろ酔へば月なき窓に月を見て 雨降る闇に星を見る吾 09/7/1

夕さらず生れし歌の待ち焦がる宵待草の想ひ解けぬ 09/7/2

文机に月無き宵の久しきをわれ待ち倦みひとりかも寝む 09/7/2

雨音の耳に優しき夕べには灯り落として心果てなむ 09/7/2

恋しくてただ恋しくて眠れずに遠き忍び音胸に染む夜 09/7/2

朱夏に生ふ白かたびらの半夏生闇に浮かびてたれをさそふや 09/7/2

夕間暮れほのかにみゆる残像はいつかの夢の君の面影 09/7/3

ふと目覚め窓辺に月を探せどもいづこ流るる涙雨かな 09/7/3

歌を詠み夜毎深むる吾想ひ君へと続く行きて帰らじ 09/7/3

月影に婀娜めく裾の乱れしは白々明けぬ夜に溶け込むる 09/7/4

転寝の君に寄り添ひ徒寝 寝息数へてひとつため息 09/7/4

残り梅雨たな引く夏の夕空に月はおぼろに淡きため息 09/7/4

花々に葉に露ありて夏の朝 なべて陽は入り煌めきわたる 09/7/5

飾りけのなき薄墨の滲む空 逢瀬の橋をいづこ隠さふ 09/7/5

雨上がり薄暮の道に灯るやうな露草の青こころほのかに 09/7/5

月待ちてほろ酔ひの頬撫でゆくはいと美しき言の葉の風 09/7/5

月の無き空に立ち籠む墨衣天女の姿しばし尋ぬる 09/7/5

夜は澄みて耳に届くは白き雨ひとり寝の身を包み込むやうに 09/7/6

暗黒の闇にさしたる一筋の優しき光わが胸に落つ 09/7/6

遠州も旧暦七月七日の日七夕祭りひそとおこなふ 09/7/7

七夕に降るこの雨を何といふ待ち侘び嬉し涙雨かな 09/7/7

ほしほしとふりさけ見れば七夕の星の宿りを隠す八重雲 09/7/7

喜怒哀楽 花鳥風月 われうたふ 心に映るもののすべてを 09/7/7(歌会「うた」)

暑気に入り本格的な夏来たる「承」のドラマの筋書きを描く 09/7/8

白糸の打ち絶ゆ雨に心憂しながめの空にわが身解けゆく 09/7/8

ほんのりと夜風来たりて寝屋の窓かわずの歌に意識遠のく 09/7/9

暗がりの窓にさしこむ月明かり切なき胸にそっと灯りて 09/7/9

サクサクと詠まれし歌に力得て病の床よりスクッと抜ける 09/7/10

歌に詠む思いの色は人それぞれみんな違ってみんないいよね 09/7/10

楽しみは子らが鍋ごと平らげて「明日もこれね!」と頼まれた時 09/7/11

わが想ひ掬ひし君が御心に戸惑ひつつも深みゆきたし 09/7/11

逢ひ初めの翆雲高き瑠璃の橋ひろめきゆきぬ久方の空 09/7/11

楽しみは怪我を乗り越え闘って仲間と笑顔の君を見る時 09/7/12

楽しみは応援と称し大声で叱咤激励息子呼ぶ時 09/7/12

楽しみはデスクに置いた鉢植えにちさき命の息吹見る時 09/7/12

今日の日を体感すれば梅雨明けを勝手に決める家族一同 09/7/12

薄暮れのひとけなき道ひとり立つ焔の如きカンナ咲き初む 09/7/12

深々と桜並木の木下闇忘れたきこと眩み堕ちゆく 09/7/13

楽しみは糠漬けの調子バッチリで皆が「美味い!」と口揃える時 09/7/13

楽しみは月代淡く白みをる山際みつめ月を待つ時 09/7/13

見はるかす翆龍の如き青田波たをやかなるもいと頼もしき 09/7/13

流星の落ちてちりばむ街の灯よ生駒山麓青春の日々 09/7/13

猛暑日の暮れ泥む道の傍らに後ろ髪引く紅夕化粧 09/7/14

初蝉の声はすれども姿なき夏の挨拶われも一筆 09/7/14

初蝉や夏の到来歌ふため神秘の闇より焔の森へ 09/7/14

焔立つ風さんざめく木下闇生きとし生けるものよ営め 09/7/14

眩暈する日照りの小径片陰り一服の涼沙羅の花あり 09/7/15

空低く垂れ込む雲の大きさに吾の心の小さきを嘲ふ 09/7/15

ゆく雲はかの横顔に似てをりて何故そのやうに急ぐ夏の日 09/7/15

散る花に教えらるるは潔し散らぬ花には忍の一文字 09/7/15

朱夏をゆく酸いも甘いも噛み分けて侘び寂纏ふ秋は遥けし 09/7/15

滔々と大河の如く流れゆくうたを眺めてひとり俯く 09/7/15

塞ぐ吾に闇夜瞬く星の如 友は頷きふっと微笑む 09/7/16

炎昼の黒猫ひとり片陰り染み込むやふに涼を愉しむ 09/7/16

夕されば焔なる日も山の端へ業成し終えし子らに家の灯 09/7/16

打ち水に灼けた心はジュッと云ふ夕風に乗り何処へゆこうか 09/7/16

夕べより降り納むやうなしとと雨いよよあぢさゐ愛で納めかな 09/7/17

田に畑に心に喜雨の降る朝は花も鳥にもうるほひ給ふ 09/7/17

夏空に気高く紅きカンナ燃ゆわれは露草きみに添ひ咲く 09/7/17

気迫満ち闘志溢るる吾子の眼に闘い尽くし涙煌めく 09/7/18

一夜明け吾子晴々とした表情乗り越えし者だけが得らるる 09/7/19

口笛を吹きつ湯浴みす吾子にわれ母たることの幸せ極む 09/7/19

白雨に打たれし花の健気なる姿愛しき思ひ零るる 09/7/19

「アスファルトがオレンジ色に光ってる」吾子の煌めく声にときめく 09/7/19

言の葉の受け手解きぬわが歌の想ひ届かずいと悲しかり 09/7/20

中天に一粒の星朧げに寝屋に見上ぐる吾と繋がる 09/7/20

鰻食み黙り込んだりしゃべったり貧乏性の台詞こぼるる 09/7/20

鷺草のつばさを借りて紺碧の空翔けぬける夏への期待 09/7/20

病葉は声なき声を地に沈め翠の来世ゆめみて眠る 09/7/20

日に月の寄り添ひ闇にひそむ日を心待つ人の多き嬉しさ 09/7/21

返り梅雨花も草木もよみがえり風の生まれる記念日のよう 09/7/21

緑陰で涼とる子らに蝉しぐれ 叱咤激励応援歌かな 09/7/21

しっとりと白き煙雨の舞ふ夕べ天女の衣纏ふ山々 09/7/21

「正式に引退した」とさばさばと吾子報告すグッと来る夜 09/7/22

一年も半世紀をも流す雨光陰はただ浩々とゆく 09.7.22

東雲をぼんやり待ちぬけふもまた吾の躯の時計は狂ふ 09/7/23

暗闇に手をさしのべて探しをるふと耳とどくやはらかき雨 09/7/23

わが頬を冷ますが如く唐突な西よりの風胸さ乱るる 09/7/23

暮れ残る野辺に佇む一輪の白百合の香聞けば君恋ふ 09/7/23

降りしきり夏に染み入る蝉しぐれ午睡の耳に記憶遠のく  09/7/24

木漏れ日の陰と光の愛しさは微かな胸の揺らぎにも似て 09/7/24

わだかまる心の欠片吹き飛ばす一葉の言胸に降り敷く 09/7/24

青き春きっと睨んで君はゆくその眼に映るすべて取り込み 09/7/24

蕭蕭と白き雨降る午後三時一編の詩を手繰りて読みぬ 09/7/24

澱んではさらと流るるにはたづみ真夏の翳が滲んで消ゆる 09/7/25

うたた寝のまだあどけなき横顔に過去と未来のイマージュ結ぶ 09/7/25

一条の光さしたる雲間よりときをり見ゆる色めく真夏 09/7/25

ひまわりのように夏空弾け飛ぶ十五の恋はキラキラとして 09/7/25

薄暗き南の広縁開け放ち冷酒ほろ酔ふ良き夏の宵 09/7/25

東雲を迎えし謳ふひぐらしのいと悲しかり一縷の涙 09/7/26

北窓に忍び込む風重々し肌纏ふ髪乱れ乱れて 09/7/26

唐突に落ちだす雨に飛び出してたゆたふ心芯まで濡らす 09/7/26

夏の宵まだ酔ひながら歌綴り闇にちりばむ言の葉手繰り 09/7/26

西の端に三日月送り闇の夜に星を繋ぎてため息ひとつ 09/7/27

夕されば爽やぐ風や頬撫づる薄くれなゐの遠花火見ゆ 09/7/27

夕顔の真白き花は寂しげに心の襞を闇に解ひて 09/7/27

海の辺の君に出逢ひし終の夏心を何に喩ふべきかな 09/7/27

煙るやうな白雨にとけぬ合歓の花薄くれなゐの露をこぼさむ 09/7/27

君たちの命の旅の源を自ら絶ちて想ひ千切れぬ 09/7/28

風水のちからの怖さ思い知るもしやこれかとエアコンを切る 09/7/28

遠き日の記憶の海はもう二度と戻らぬことを君に告ぐ夜 09/7/29

聞こえない聞こえないのは雨のせい聞きたくないの聞きたくないの 09/7/29

十月てふ時の器に君抱き思ひの川は満ちて溢るる 09/7/29

一夜明けめぐる想ひは涙川流れ流れて大海原へ 09/7/29

訥々と告げれば母は黙り込み身を抉られるようだとぽつり 09/7/29

深夜二時ふと目が覚めて気を澄まし微かな秋を聞き分けている 09/7/30

娘より帰省のメール届く朝「夜は家族と過ごしますから」と 09/7/30

久々の晴れ渡る空子らの声蝉にザリガニそらそら逃げろ!09/7/30

夜半の秋白く切なき寝屋の月心は遥か君がみ胸に 09/7/30

溶明のひぐらしの声をりをりに侘びて切なく溶暗寂し 09/7/31

空白に隠れし君の胸のうちひも解く手紙夏の終わりに 09/7/31(歌会「手紙」)

せつなさややるせなさなど憧れて潮騒の中ぽつり身を置く 09/7/31

七月を流るる雲に見送りて抜ける蒼穹来る八月 09/7/31

あの雲は熱き想いの形して君なる空にぐんぐん迫る 09/7/31

計 116首

歌会機能がスタートし、普通に歌を詠む場とは全く別の場にだれでも自由に

歌会を開催できるという画期的な機能が加わった。とてもよくできた機能だとは

思う。歌会終了後にはマイページの日付順の中に歌会に投稿した歌が自動的に

表示される。でもせっかく歌会で得た票は無効となって表示されるのが頷けない

部分。いろんな声をくみ上げて出来上がった機能なので本線を邪魔しない工夫

が心憎いばかりだとは思うけどそれにしてもあまりにひっそりとしていてちょっと

盛り上がりに欠ける気もしないでもない。ひどい場合だと自分が歌会に参加して

いることすらすっかり忘れてしまっている場合がある。ま、自己管理に任されて

いるのだろうけど・・・。

7月は娘の就職も決定し、末っ子の部活引退、私の身体のことなどなにかと

話題豊富で歌も多かったかな・・・と。

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短歌 ~6月

乙女子は嬉し恥ずかし夏服の眩しき白き裾気にしをり 09/6/1

紫陽花のはなびら雨にほどけゐし乙女のやうに日毎色づき 09/6/1

夕薄暑何をめざすか子らの目はかっと見開き川面みつめん 09/6/1

あぁ、今夜淡き真白き雪になりたい君の手に乗りそっと融けたい・・・ 09/6/1

時揺れて解けて流れて消えゆくは天と地とに迷ひ術なき 09/6/1

麦の秋深き黄金の波ゆれぬ入り日切なき恋の初風 09/6/2

咲き乱る山百合のやうに恋ひ余し風にかほりを零し運ばん 09/6/2

手探りで言の葉紡ぐ丑三つの闇に浮かぶは月ばかりなり 09/6/4

忍び音の森より聞こゆ夜明け前たれを想ふてなく不如帰 09/6/4

かぎろひのさし初むる野に弾け咲く白百合の白深く澄みゐし 09/6/4

雨待ちてほのか色めく紫陽花のやうにわが胸染まり初めゐし 09/6/4

月みれば心に寄する想ひ出に  床の浦波 裾ぞ乱るる 09/6/5

しとと降る雨に打たれし紫陽花の濃色染むるより艶めきぬ 09/6/5

うたた寝の耳にそぼ降る雨音の愛しき午後は「ひとり」愉しむ 09/6/6

夕暮れのたなびく雲の移ろひに心刻々奪はれ惑ふ 09/6/6

静寂の闇に佇む独り居の窓辺妖しき月宿るらむ 09/6/7

飾りけのない鉛色この空も君住む街へ繋がっている 09/6/7

降り泥む忘れかけてた青き恋 わが胸染めて紅となりぬる 09/6/7

この花はなどか知らねどをりをりに涙まじりの雨と散るらむ 09/6/7

端居して月眺むれば雲隠れため息の果て花ぞ仄見ゆ 09/6/7

恥じらへる雲居隠るる夏の月天つ風吹け姿見たきや 09/6/9

里つつみひと色に染む夕霞ちさき想ひも空に溶かして 09/6/9

清し夜に月を迎へて一献の盃かわし歌をたたへり 09/6/9

梅雨空の鬱陶しさを吹き飛ばす書のやはらかき匂ひ漂ふ 09/6/9

あぢさゐの彩へる雨の季きたる待ち侘びるやうに七変化かな 09/6/9

六歌めは詠めず日付の変更を待ちつ迎えし「時の記念日」 09/6/10

雨音にぎゅっと抱かれて眠る夜は 滾つ心をそっと隠して・・・ 09/6/11

もどかしきかの心根の程知れず 闇の忍び路ひとり彷徨ふ 09/6/11

ひとり夜に猫の背にも取り縋る夢か現か枕辺の君 09/6/11

時明り棚引く雲の絶へ間より月あだめきぬ誰を誘ふ 09/6/12

漂ひて付いて離れて根無し草 然れど水脈引き固く結びて 09/6/13

うたた寝の夢から覚めて夕風にしばしまどろむ乱れ髪かな 09/6/13

眠れずに夜の静寂に身を委ね 水脈引く星に抱かれ給ふ 09/6/14

自由などやはり何処にもありはせぬ いぃやあるのさ心深きに 09/6/16

白雨に爪先染みて乙女子の 駅舎駆け込む息弾みゐし 09/6/16

墨染の夕べの野辺に浮かぶ灯は 恋こがれ燃え燻る蛍火 09/6/16

雨打のあぢさゐはなほ 雷に打たれ忍びて彩ふ頃なり 09/6/16

肌寒き水無月の夜ぞ人恋し かの懐を想ひ添ふるや 09/6/17

梅雨寒の窓より夜風忍び入る ひとり寝の吾を慰むが如 09/6/17

幾千夜を夢追ひゆかばめぐり逢ふ 君恋しらに月を待ち侘び 09/6/18

静夜に良き歌紡ぎゆく人の次なる歌を心待ちにし 09/6/18

歌重ね心重ねて夜を重ぬ いつしか君は心深きに 09/6/18

短夜を歌連ね行く愉しさに 心浮かれしはじまりの時 09/6/19

夏の夜の仮初の夢に君立ちぬ 差し伸ぶ指をすり抜け消ゆる  09/6/19

本歌取りその意味さえもわからずに参加決定!楽しそうだし・・ 09/6/20

夕涼みそぞろ歩けば灯り消ゆ はかなき夢の恋蛍かな 09/6/20

六月の風に仄聞くピアノ音にひとりしづかに心解けぬ 09/6/20

歌詞寄せては返す細波のうたかたの如結ぶことなし 09/6/20

夏の夜の匂ひを連れて時の雨 蛍火は消え我が身燃え尽き 09/6/21

「本歌取り」見事詠みたるお方ゆゑ 共に詠みたし「うたのわ」の縁 09/6/21

短夜に別れを告ぐる夏至の雨 逝く日々想ひ心そぼ降る 09/6/21

歌好きな吾子は六月十五日 十五になりて「尾崎」シャウトす 09/6/22(本歌取り)

ひぐらしの余韻に浮かぶ走馬灯 あの夏の日の君の横顔 09/6/22

譲らないふたり選んだ道ならぬ恋のゆく末いばら道でも 09/6/22(本歌取り)

降りしきるこの世儚み蝉時雨別れ路ゆけば後ろ髪引く 09/6/22(本歌取り)

最後の日君と眺めた遠花火 記憶の糸を手繰り寄す日々 09/6/22(本歌取り)

ひとひらの言の葉君のもと離れ誰が胸の奥言霊となる 09/6/23

潮風に熱冷ましをり湘南のひと夏の恋泡と消えゆく 09/6/23(本歌取り)

光彩を放ち言霊天翔けて夕立となり心降り頻く 09/6/23(本歌取り)

恋破れただ過ぎる日々永遠の様な気がした遠き夏の日 09/6/23(本歌取り)

一目惚れ「また逢えたらな」車窓から想ひ飛ばしたまだ青き夏 09/6/23(本歌取り)

夕空に伸びて溶け込む凌霄花の地に降りてなほ色香漂ふ 09/6/26

君は空 突き抜ける青 にじむ茜 時に届かぬ漆黒の闇 09/6/26

鳥歌ふ立ち並むビルに里山に 所変はれどひとつ心で 09/6/26

茜さす君がおくれげ風に揺れ ゆく水無月にたゆたふ心 06/6/27

三日月の宵にこぼるる君の名は・・おぼろおぼろに月のみぞ知る 09/6/27

闇の夜にすっと水脈引く一筋の流星のやう君の存在 09/6/27

傷ついた夏姫深く胸に抱く今夜私は雄々しき海に・・ 09/6/27

有明の山の端白み鳥歌ふ 露を湛えし花はほどけぬ  09/6/27

袖の雨かわく間もなしにはたづみ流れ流れて行方も知れぬ 09/6/28

君待ちて眠れぬ日々のため息は日毎夜毎に淵となりぬる 09/6/28

斯くながらともかくもさて横たひて眼閉じれば朝は来るらむ 09/6/28

わが胸の満ちてこぼるる愛しみをふと手を伸べて君掬ひ上ぐ 09/6/30

夜ぞ更けてしとと降る雨心入る月なき窓にひとり佇み 09/6/30

歌ことば漫ろにひとり口遊みちりばめ棄てぬ歌の残骸 09/6/30

計 75首

ネット上とはいえ初の歌会に参加し、口語体や感じたままの素直な歌

というものに興味を覚えた。まだ人の手によって大変なご苦労の元の

歌会だった。ネットではありながら人と人との繋がりの良さもその反面も

実感した。

「本歌取り」というものを知った。

贈歌機能で見知らぬ人と近くなっていき、歌が楽しくなってきたころ。

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短歌 ~5月

形式に 捉われ逃げて漂ひて 辿りつきたる うたのわの岸 09/5/1

五月來て 西に傾く月見れば ミントのにほひ 心ほのかに  09/5/1

手枕の假寢の君の懷に 息をひそめし 潛る月の夜 09/5/2

野にむすめ 四ツ葉探しに時忘れ 項や裾に色香漂ふ 09/5/2

上弦の月見上げれば首筋に 君の接吻 そつと感じる  09/5/2

膝たたき笑い転げる娘見て お笑い番組って良いと思った  09/5/3

飲めぬのに酔うほど飲んで破壊した理性はすでにいづこ消え去り 09/5/4

飲みすぎた夕べの吾の言の葉を おぼろげ手繰りひとつため息 09/5/4

窓ひとり月みつめをり君は今 夢路たどるか月を見しかな  09/5/5

一服の雨に包まれ 早緑の木々それぞれに 安らぎの朝 09/5/5

夏立ちぬ雨にかほりて蜜柑花 葉陰ひそめし白き姿を 09/5/5

就活の荒波の中戻る吾娘 ちさき背中にエール送りて 09/5/5

昼休み 窓つたふ雨眺めゐし 君住む街の天気検索 09/5/7

ひとり夜にふと秒針に耳澄まし 君の鼓動が恋しかりけり  09/5/9

自転車で駆け抜ける子ら白きシャツ風は薫りて声光る朝 09/5/10

初夏の白き蜜柑の薫る庭何処空より蝶の来たりて 09/5/10

初夏の月朧なる窓辺にて さやけき風に君の声聞く  09/5/11

たんぽぽの綿毛旅立つ瞬間の風に立会い心離脱す 09/5/11

木に籠もり呟くやうに啼く鳩や 吾もひとりごと風の止む午後 09/5/13

あれこれと思ひあぐねて一夜逝き 東の窓に迎ふかぎろひ  09/5/13

風に香を放ちて今朝の芍薬は 何方に想ひ届けんとす 09/5/13

初夏の海辺にひとり佇みて 君に抱かれたあの風想ふ 09/5/14

麦の秋夕日は黄金深く抱き 今日一日を労ふが如 09/5/14

風薫るひと駅ごとに陽は高く君の笑顔に会える夏の日 09/5/15

潮の香を潮騒を友に浜昼顔 人影まばら摘む人はなし 09/5/16

降り続く五月の雨に佇みて 滲む心を洗い流さん 09/5/17

縁側で猫と二人で窓の雨ただ見つめおる頭痛の午後に 09/5/17

山の端に陽の落ちる頃咲き初むる 路傍に淡く待宵燈る 09/5/19

歌詠めぬ夜には闇に身を沈め 朝には光満ち溢る歌を 09/5/20

初夏の果てゆく花や開く花 移ろふ様に人の世想ふ 09/5/21

降り出した雨に若葉の濡れるやうに しっとり深く かの胸沈む 09/5/22

雨上がり若葉風吹く早緑の髪すり抜ける君の残り香 09/5/23

君想ひ鏡見つめてふと気づく 首筋にひとつ増えしほくろに 09/5/23

「ほろよひ」と云ふ名の酒をひとり夜に口にしてみる ほろ酔ひたくて・・ 09/5/24

白み初む東窓にて引く闇にひとり佇み鳥ノ歌聞く 09/5/25

初ほたる命灯してさ迷ひて幾夜激しく燃ゆて消え入る 09/5/26

人知れずひとひらの花闇に舞ふ愛でられずとも惜しまれずとも 09/5/27

見えぬ灯をさぐりさぐりて手を伸べて 儚き蛍 五月闇ゆく 09/5/28

潮の香におぼろ咲きたる浜昼顏くちづけのやうに淡くはじらひ 09/5/29

青嵐 森を攫ひて立ち騒ぎ 若き枝にぞ試練与えん 09/5/29

夕まぐれほのかに灯る月見草ため息深くたれをか待たん 09/5/30

夏の夜の窓より低く忍びこむ肌なでる風に身をゆだねゐし 09/5/31

洗ひ髪夜風晒せば一張のたゆたふ月に匂ひ零れん  09/5/31

君が香の思い起こせし此の月はおぼろおぼろに山の端入りぬ 09/5/31

枕辺に月影さやか差し入りて忍びぬすまん君がくちびる 09/5/31

計 45首

うたのわは俳句にちょっと疲れてたどり着いた場所だった。

文語体の美しい句の歌に惚れこみ、憧れだけで飛び込んでみた。

真似して詠んでみたいけど文法もさっぱりで勉強の仕方すらわからない・・・

結局は季語が捨てきれず俳句をしたいのか短歌なのかがわからないまま

なんとなく思いつきの言葉を並べていた。

辿り来て 一歩踏み出す闇の中 手探りの指 光求めん

・・・うたのわプロフィールの自己紹介欄で詠んだ歌。

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秋白し

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十六夜の日

東の土手に咲く

黄色の花

 

 

 

 

 

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秋の日は白くて

こんな鮮やかな

花さえも白く染める

 

 

 

 

 

 

 

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光と影のコントラストの一番美しいころかな・・・

ここ二日は秋雨前線のせいなのか台風の影響か雨続き。

こんな貴重な秋の陽が恋しい。

 

今日は退院後診察だった。内診のみで

「いいねッ!もう何してもいいよぉ~♪」

だけだった。Dr.は、まぁ、相変わらずな感じで・・・笑。

もう湯船にも浸かれるし、重いもの持っても大丈夫!

くしゃみも腹圧とか考えず思いっきりできるようになったし、

今日なんか午後から出勤だったけど事務所のカギを家に置き忘れたので

途中で引き返して、遅刻寸前だったのでダッシュ!してしまったけど

へっちゃらだった。

思えば手術からそろそろ一か月経つ。

本当にあっという間だったけど回復もあっという間だったなぁ。

 

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十五夜2009

Dvc00007散歩道に咲くコスモスと 十五夜のお月さん

空もほんのり秋色で 良い景色・・・

 

今夜はすでにいくつか詠んだ俳句と短歌をあげてみます。

うたのわのみなさんの月の歌なども上げさせていただけたらなぁ・・・

と思っております。

 

 

水晶と共に見上げし十五夜のパワー借り受け 浄化されゆく  

                               千紘さん(うたのわ)

 

名月をともに観たき人ありて叶わぬ故に月隠す雨  

                               螢子さん(うたのわ)

 

たはむれの団扇の風に雲はれて空すみわたる中秋の月 

                              falconさん(うたのわ)

 

丈低き千日小坊さし招く雲居にかかる名月の宵 

                               庭鳥さん(うたのわ)

 

月の下ろす夜の帳の優しさよ冷えた肩に落つ柔らかな涙

                           恩田ヘヴンさん(うたのわ)

 

意地悪い 雲の隙間の 淡き色 月光漏れて 今宵名月

                                東大寺(うたのわ)

 

墨染の夕べに淡き月観ればいざよふ胸の内ぞ澄みゆく 恭子(うたのわ)

月あかり降り頻く道にほんのりと宵待ち草の残り花咲く 恭子(うたのわ)

つかの間の青ぞら白き雲の上あす十五夜の空はなに色 恭子(うたのわ)

十五夜を迎ふる縁に思ひこめ清むるごとく拭ひ払へり 恭子 (うたのわ)

字余りな夢をあきらめ浮雲に五七調なる大和歌詠む 恭子

                           (うたのわ 折句「十五夜」)

日と月の相望む空暮れ泥みわれただ想ふ東空かな 恭子(うたのわ)

今宵またひとり出でれば清かなる名月しばし虫と眺むる  恭子(うたのわ)

わが庭の一隅照らす名月の影ぞさやかに花は眠らむ 恭子(うたのわ)

秋雨に流さるる月追ひ求め吾も流さるる君の元へと  恭子(twitter)

十五夜のほの白き月あがり初む遥けき君とさしつさされつ  恭子(twitter)

ほろ酔ひの 十五夜の月 滲みゐし  恭子(twitter)

 

うたのわのみなさま、歌の掲載を快くお受けいただき感謝しています。

 

雨月あり、雲隠れあり、名月あり・・・やっぱり月の歌はいいですね!!

今夜(10/4)の満月、十六夜、立待月、居待月、寝待月、十三夜・・・

秋の月はまだまだ楽しめますね。

また一緒にそんな月を詠めたら、と思っています。

 

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