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短歌 ~5月

形式に 捉われ逃げて漂ひて 辿りつきたる うたのわの岸 09/5/1

五月來て 西に傾く月見れば ミントのにほひ 心ほのかに  09/5/1

手枕の假寢の君の懷に 息をひそめし 潛る月の夜 09/5/2

野にむすめ 四ツ葉探しに時忘れ 項や裾に色香漂ふ 09/5/2

上弦の月見上げれば首筋に 君の接吻 そつと感じる  09/5/2

膝たたき笑い転げる娘見て お笑い番組って良いと思った  09/5/3

飲めぬのに酔うほど飲んで破壊した理性はすでにいづこ消え去り 09/5/4

飲みすぎた夕べの吾の言の葉を おぼろげ手繰りひとつため息 09/5/4

窓ひとり月みつめをり君は今 夢路たどるか月を見しかな  09/5/5

一服の雨に包まれ 早緑の木々それぞれに 安らぎの朝 09/5/5

夏立ちぬ雨にかほりて蜜柑花 葉陰ひそめし白き姿を 09/5/5

就活の荒波の中戻る吾娘 ちさき背中にエール送りて 09/5/5

昼休み 窓つたふ雨眺めゐし 君住む街の天気検索 09/5/7

ひとり夜にふと秒針に耳澄まし 君の鼓動が恋しかりけり  09/5/9

自転車で駆け抜ける子ら白きシャツ風は薫りて声光る朝 09/5/10

初夏の白き蜜柑の薫る庭何処空より蝶の来たりて 09/5/10

初夏の月朧なる窓辺にて さやけき風に君の声聞く  09/5/11

たんぽぽの綿毛旅立つ瞬間の風に立会い心離脱す 09/5/11

木に籠もり呟くやうに啼く鳩や 吾もひとりごと風の止む午後 09/5/13

あれこれと思ひあぐねて一夜逝き 東の窓に迎ふかぎろひ  09/5/13

風に香を放ちて今朝の芍薬は 何方に想ひ届けんとす 09/5/13

初夏の海辺にひとり佇みて 君に抱かれたあの風想ふ 09/5/14

麦の秋夕日は黄金深く抱き 今日一日を労ふが如 09/5/14

風薫るひと駅ごとに陽は高く君の笑顔に会える夏の日 09/5/15

潮の香を潮騒を友に浜昼顔 人影まばら摘む人はなし 09/5/16

降り続く五月の雨に佇みて 滲む心を洗い流さん 09/5/17

縁側で猫と二人で窓の雨ただ見つめおる頭痛の午後に 09/5/17

山の端に陽の落ちる頃咲き初むる 路傍に淡く待宵燈る 09/5/19

歌詠めぬ夜には闇に身を沈め 朝には光満ち溢る歌を 09/5/20

初夏の果てゆく花や開く花 移ろふ様に人の世想ふ 09/5/21

降り出した雨に若葉の濡れるやうに しっとり深く かの胸沈む 09/5/22

雨上がり若葉風吹く早緑の髪すり抜ける君の残り香 09/5/23

君想ひ鏡見つめてふと気づく 首筋にひとつ増えしほくろに 09/5/23

「ほろよひ」と云ふ名の酒をひとり夜に口にしてみる ほろ酔ひたくて・・ 09/5/24

白み初む東窓にて引く闇にひとり佇み鳥ノ歌聞く 09/5/25

初ほたる命灯してさ迷ひて幾夜激しく燃ゆて消え入る 09/5/26

人知れずひとひらの花闇に舞ふ愛でられずとも惜しまれずとも 09/5/27

見えぬ灯をさぐりさぐりて手を伸べて 儚き蛍 五月闇ゆく 09/5/28

潮の香におぼろ咲きたる浜昼顏くちづけのやうに淡くはじらひ 09/5/29

青嵐 森を攫ひて立ち騒ぎ 若き枝にぞ試練与えん 09/5/29

夕まぐれほのかに灯る月見草ため息深くたれをか待たん 09/5/30

夏の夜の窓より低く忍びこむ肌なでる風に身をゆだねゐし 09/5/31

洗ひ髪夜風晒せば一張のたゆたふ月に匂ひ零れん  09/5/31

君が香の思い起こせし此の月はおぼろおぼろに山の端入りぬ 09/5/31

枕辺に月影さやか差し入りて忍びぬすまん君がくちびる 09/5/31

計 45首

うたのわは俳句にちょっと疲れてたどり着いた場所だった。

文語体の美しい句の歌に惚れこみ、憧れだけで飛び込んでみた。

真似して詠んでみたいけど文法もさっぱりで勉強の仕方すらわからない・・・

結局は季語が捨てきれず俳句をしたいのか短歌なのかがわからないまま

なんとなく思いつきの言葉を並べていた。

辿り来て 一歩踏み出す闇の中 手探りの指 光求めん

・・・うたのわプロフィールの自己紹介欄で詠んだ歌。

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コメント

私も短歌を作り始めて10年とあるサイトで言いましたが、本当はね17才からたまにでも作ってたんですよ。何十年もやってて下手なんで嘘ついてました
行き詰ったり燃えたり繰り返しています。
また父の友人で「川崎むつを」氏は明治の生まれですが、全国に先駆けて現代用語?口語体っていうんですか・・そうした歌の運動をしてて奥様と出会い最近まで作られておりました。
彼は自分の身の回りを書くんだから、古典の書き方はおかしいという考えなのでしょう。
私もよく解らずに使っています。
まぁプロじゃないので型にはまらないでいこうと私は思っています。

でも恭子さんその45首ですか・・・かなりレベルの高い歌がたくさんあって感心いたしております。

投稿: スイスイ(ジュピタ-) | 2009年10月10日 (土) 10:07

スイスイ先生、こんばんは

17歳の時からですか・・・私は短歌は今まで詠んだことが
ないんです。小学校高学年の頃から書を始めたので漢詩に
興味を持ったり、芭蕉の句にわけもわからないままに
惚れたりしながら中学の頃、百人一首を全首暗記した
のが和歌との出会いだったと思います。

ふとしたきっかけでうたのわを知り、大和歌に惚れこみ
飛び込んでしまい6か月めに入りました。
全く進歩が
ないどころか評価などを気にしてしまっている自分に
ちょっと嫌気がさしてきました。
今後は本当に詠みたいときだけ歌を上げるようにしたい
と思っています。

投稿: 恭子 | 2009年10月10日 (土) 18:49

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