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備忘録~ 入院9日め(術後7日め)~退院

09.9.16(水) 晴れ

本当はこの日退院しても良いと言われていたけど、日がらが良くなかったので

当初の予定通りとなったということは昨日の日記にも書いた通り。

6:00 起床 朝食前に体重測定をしてみた。入院時より5kg減のまま! 

7:00 朝食

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ご飯 200g、味噌汁(白菜、油揚げ)、笹かまぼこ、ほうれん草の磯和え

(ほうれん草、人参、海苔の佃煮)、早生みかん、牛乳

625kcal 蛋白質24g

笹かまぼこは悪阻の人たちにも案外食べやすかったと評判だった。

 

8:45 退院診察、抜鈎

     内診。膣と子宮の繋がっている部分を切り離し、膣の先端を縫合して

     あるためその部分の状態を確認。異常なし。

     抜鈎とは抜糸と違って糸ではなくホチキスのもうちょっと太いもので

     切った部分をとめていたのでそれを取り除いた。全部で20個。

     ホチキス状のものの写真を撮らせてもらえば良かったとあとで思った。

     取り除く前にお腹に貼ってあった防水のテープを一瞬で剥がしとり、

     もっと痛いかな?と思っていたけど案外どうってことなかった。

     ホチキス状のものはヨードチンキを傷口に塗ってから大きなピンセット

     みたいなもので取り除くんだけど抜糸なんかよりも痛みを全く感じること

     はなく、ただ取り除いている途中に院内のピッチが掛ってきて電話しな

     がら半分気がそっち行っちゃってるのかお腹の傷を一緒につまんじゃっ

     たり抜く角度がちょっと引っかかりを感じるような・・・先生、電話終わって

     から抜いてくれればいいよ、と言いたかった。

     無事に終わってほっとして病室に戻る道すがら(5mほど)、

     「ん?もっとツッパリ感がなくなるはずじゃ?」

     と思い、看護師さんに質問。そのツッパリ感はおそらく中の傷の糸が

     溶けるまでは残るだろうとのことでした。そっか、そんなもんか・・・

     抜鈎したらなんだか傷が裂けるような気がして咳払いやくしゃみができず

     できるだけ避けるように咳が出そうになると直ぐにお茶でのどを湿したり

     くしゃみがでそうになると鼻をつまんだり、バスタオルで鼻と口を覆ったりと

     腹圧が掛るのを極力避けていた。今こうして書いてる時に5回ほどくしゃみ

     が出たけどやはり腹圧が掛らないよう心がけてしまう。まだちょっと怖い。

     頼んであった診断書が出来上がったというので1階にある窓口に取りに

     行った。階段を使って行ったけどだいぶ楽になったように思った。

9:30 主治医回診

     青い分厚い入院カルテを数人分カートに乗せて二人の医師がやってきた。

     ちょっと手術のことなど事細かに聞こうかな~、なんて思っていたのに

     「気をつけて退院!」の一言だけだった。あれ?そんだけ??

     一緒に来られた看護師長さんに

     「先生、冷たくないですか?ま、相変わらずですけど・・・それにしても

     初めての回診で一言はないですよ~」

     とグチッておいた。

12:00 昼食 残り少ないこの上げ膳据え膳のありがたき食事もあと3回かと

     思うと残さず食べなくちゃ、とか思う。

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ご飯 200g、クリームコロッケ(カニ)、うざく(うなぎ、きゅうり、酢生姜)、

のっぺい風煮物(里芋、椎茸、人参、大根、小松菜・・あんかけ)

745kcal  蛋白質21g

 

13:00 シャワー その後、体温と血圧測定

      体温37.0度 BP118/82 シャワー直後で体温も血圧もちょっと高め

 

午後は退院の準備。今晩までに必要なものだけ残してあと要らない荷物は

今日少し家へ持って行ってもらおうと仕分けしたり着て帰る物の皺をちょっと

伸ばしておこうなんて思ったりしながら、ふと退院の目途の立たない同室の

人たちのこともちょっと気にかかって途中でやめてしまった。

それでも悪阻の人たちはいつかきっと嘘のようによくなって退院して行くんだろう

けどもう一人のおばあちゃんは食道から腸まですべての検査を半月の内、毎日

のようにしながら溜まっていく腹水を抜いたり温存したりしながらその結果をひた

すら待ち、退院したい、家に帰りたいと呟く・・・。ちょうど義母と同じくらいの年代

なので余計に気がかり。

18:00 夕飯

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ご飯 200g、厚揚げ肉詰め、海鮮ビーフン(キャベツ、ピーマン、赤ピーマン、

えび)、即席漬け(小松菜、かんぴょう、ふじっこ昆布)

653kcal  蛋白質28g

最後の夜は眠れなくてもいい、と安定剤はもらわずに寝てみることに。

やはりなかなか寝付けない。同室の人もみんなそれぞれに寝返りや小さなため息

などが聞こえてくる。眠れないんだなぁ・・・。時計を見るたびあまりに進んでいかな

い針についため息をつきたくなってくる。それでもうとうとしている時間もあったのだ

ろうけど。入院最後の夜のことは前にも書いたと思うけど、毎晩お産があって分娩

室に一番近い部屋だった私たちはいつもバタバタに悩まされていた。

先に書いたおばあちゃんもまた眠れなかったようで夜中にうなされてベッドに

つかまってガタガタ震えたり・・・検査続きで退院の目途も立たず入院疲れが出て

しまっているんだろう。

 

紫のまだ明けきらぬ東窓あらゆる空を飛びゐしツバメ

やはらかき真白きベール霧の森声のみぞする姿はいづこ

ビードロの紅透きとほり秋の陽はほほ笑む君のやうにたゆたふ

秋津とぶ色なき風を刺し綴る夕の調べを指揮せむ如く

様々な人間模様垣間見たこの十日間に今夜ピリオド

 

09.9.17(木) 晴れ

それでもなんとか朝はやって来るものでついに退院の日はやってきた。

見飽きた病院食の最後の写真をあげておきましょう!

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ご飯 200g、味噌汁、ししゃも、キャベツの煮浸し、ヨーグルト

家に帰ればこれだけの食事を誰か作ってくれるということももうない。

とても有り難くかみしめて頂いた。美味しかった・・・。

しかし大好きなししゃもにも身体は拒否反応を示すのか、アレルギーは

一気に全開!両二の腕、腕、ひざ、脇~背中に発疹が広がり見る見るうちに

広がり繋がってゆく。悪阻の友に笑顔で見送ってほしかったのでにおいの強い

かゆみ止めの薬を塗るのは限界まで我慢してみた。それでもかゆみと闘ううち

に発熱がしてきたのでやむ無く塗ってしまった。

かゆみ自体は退院3日ほどまでで治まったけど発疹はいまだ皮膚の奥に赤紫

の痣のように残っている。おそらく徐々に薄くなって消えて行くのだろうけど。

ひとりめを出産した後(22年前)も全く同じ状態だった。出産、手術などをきっか

けに体質に大きな変化があらわれるのだろうか?

 

入院手続きの窓口に会社や保険会社に出す書類を出しに行き、

入院費用の請求書をもらった。会社の女の子が急いで手続きしてくれて

高額医療の限度額適応認定証というものを退院に間に合わせてくれたので

10日間の入院と手術の費用で自己負担額は9万円だった。入院時には一切

お金は持っていかなかったので病院のATMで降ろして支払いを済ませた。

 

10:00 夫、義母が迎えに来てくれて無事退院となった! 

 

たった10日間だったけど抗ガン治療、帝王切開、悪阻、検査入院・・・

たくさんの方たちと同じ時間を過ごし、たくさんの話をし、お見舞いに来る方などを

含め様々な人間模様を垣間見たというのか人生の縮図というか入院生活というの

は色々と考えさせられる時間だった。病から学ぶこともあるものだ・・・。

病院というのは病気を治す場所ではあるけど長くいれば居るほど心が病んで行く

場所でもあるように思う。決して長居する場所ではない。とはいえ目途の立たない

入院生活をやむなく過ごさざるを得ない人たちの方が実は多いのかもしれない。

そんな中でも救いはベビールーム。入院時たった2人だった赤ちゃんが退院時には

ついに13人にまで増え少子化とはとても言えない満杯状態だった。お産の人は病人

ではないので個室以外の人はどんどん元気になって赤ちゃんを連れて幸せいっぱい

で退院していく。日本中の病院がこの病院のようだったら少子化は過去の話になる

のにな、などと。

 

来週28日から仕事復帰するため今日は5カ月ぶりに美容院に行ってすっきりした。

術後初めて車の運転をした。今まで運転をしたいと思わなかったけど、そろそろ

慣れておかなくちゃ仕事にも行けないし・・・ま、案外どうってことはなかった。

買い物もついでに済ませ重い荷物もついに持ってしまった。こんな風にある日

突然すっかり元に戻るものなのだ。それが健康というものなのかもしれない? 

 

長い長い入院日記を読んで頂きありがとうございました。

過ぎてしまえば忘れてしまっても良いようなことがほとんどなのでしょうが、

子宮筋腫と告げられた方、手術を勧められて迷っている方にわずかでも参考に

なる部分があればいいなと思う。

思えば子宮筋腫とは長い付き合いだったけど、手術すると決めてからはあっと

いう間だった。毎月の月の日の辛さを考えれば思い切ってやってよかったし、

きっとこれから先にそう実感するんだろうと思っている。

 

このところ里の景色は変わらねどその吹く風に深む秋知る

初物もただ坦々と食べすすむ病院食の青きミカンよ

病室の気を浄化せし見舞い花刻一刻としなだれてゆく

人生の縮図のごとき病室の人流れゆく時の狭間に

さまざまな愛を抱きしめ病棟は二十四時間うごめいている

秋の陽はなんてやはらか一枚の絵画のやうな今朝の窓かな

 

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