去年の秋からずっと、介護福祉士の試験に合格して娘のところに遊びに行く!
と心に決めていた。
そして娘のところを拠点にうたのわの友と京都で歌会をするのも夢だった。
ということでうたのわでも特に心やすく話す友2人と京都駅で落ち合った。
一人は京都在住の三沢左右(みさわそう)さん、
もう一人は鳥取から朝早く向かってくださった螢子(ほたるこ)さん。
地図が全くダメな私にとって待ち合わせ場所に辿り着くのは至難の業だった。
それでも何とか落ち合うことができ、左右さんの案内で市バスに乗って目的地へ。
二条城南の「神泉苑」の手水鉢
水にゆかりのある場所らしい
蕪村も立ち寄った場所らしい
この橋をこころに願い事を思いながら渡ると願いが叶う、ということで
三人で渡ったけど、なんでもお守りを買い求めそれを胸に懐いて渡る
ということらしい。ダメだこりゃ。
それにしてもそれぞれ何を思って渡ったのだろうか・・・
京都の桜は全般的にまだつぼみのところが多い中、
神泉苑の桜は七~八分咲きほどだった。
きっと左右さんが桜のころを調べて選んでくれたのだろう。
神泉苑の池のほとりに歳徳神というちいさなちいさなお社があった
その年その年の恵方に向きを変える日本唯一の動くお社とのことで
多くの方が礼拝されていた。
この日の気温は最高16度と前日までの寒さはどこへやら、
桜も少し咲きすすんだのではないだろうか?
神泉苑から二条城へ向かう道の途中にある駄菓子屋さんの店先にラムネなどが
冷やされていた。ちょっとはつ夏の風情・・・
三人ともこのお店には興味津々でしばしお土産選び
見ているだけでも楽しい
お店の佇まいも陳列もなかなか良い感じ・・・
遠州では一か月以上も前に咲いていた寒緋桜が二条城では今まさに満開だった。
二条城の車寄
煌びやかと厳かのコンビネーションは見事
二条城の庭
この池の形や石の置き方、花木にはひとつひとつに意味があるのでしょう。
以前、二条城を訪ねたのは30年ほど前
その時もやはり春であらゆる桜が咲き乱れていた。
今年はいつまでも寒さが残っていたせいかほとんどの桜がつぼみのままだった。
それでもちらほら咲いているものもあり貴重な花でありました。
椿はあらゆる種類が今まさに花の時でありました。
枝垂れ桜は見事でこのあたりは多くの人でにぎわっていた。
やはり日本人のこころの花でありますね。
二条城を出て賀茂川、高瀬川沿いの桜はどうだろうか、
ということで地下鉄で移動。
左右さんがおしゃれなお店やカフェなどいくつかチェックしてくれたのだけど
時季的に観光客でにぎわう京都ではどこもいっぱいだった。
賀茂川や高瀬川の桜はちょうど見ごろで川沿いに歩くと桜の花びらが時折の風に
はらはらと舞い散り、良い風情でありました。
花びらではなく花ひとつが額のところで取れたように落ちているのが気になった。
もしかしたら高瀬川沿いの桜は染井吉野ではなくほかの種類でそのような
散り姿が当たり前なのやも知れませんね。そういえば花色が違っていたようにも。
何と言っても高瀬川は人通りが多く道幅が狭いのに車も通るので写真を撮る
ということもできなかったような記憶が・・・
やっと入れたお蕎麦屋さんで食事をとった後、
歌だけではなく絵も描ける左右さんに桜をテーマに絵を描いてもらった。
ほんのちょっと構想を練った後、さらさらと数分でこの絵を描き上げた。
その過程に立ち会うことができて感動!
そのあと立ち寄ったコーヒーショップでもこんな風にメモ帳の裏にさらさらと
描いてくれた。サイン入り!いつか高く売れる??くっくっく・・・♪
普段句は詠まないと言っていた左右さんが自ら一句詠んでくれた。
絵を描く過程と全く同じで少し考えた後さらさらと詠みあげた。
どんな脳ミソをしているのだろうか・・・
鉛筆書きが好きといわれる螢子さんもさらさらと一首詠まれた。
このうたを敲き台にあとで詠まれた歌は・・・
満開とならば雨降る風が吹く桜のさだめ今も昔も
地に向かい花つぎつぎと咲かせては空にこがるる枝垂桜よ
満々と流れは速き高瀬川水面を遊ぶさくら花びら
どくどくと生命の鼓動聞こえくる古木のさくら抱く昼下がり
桜咲く高瀬川べりそぞろゆく人それぞれに想ひを秘めて
以上五首をうたのわにて公開された。
左右さんのうたはこの二首と写真に撮らなかったものを含め
稲妻の姿の枝に閃光のごとき花弁の桜を夢む
濃Blackの珈琲満たるCupにも桜一片浮かべたき春
数へえぬ願ひを持たる君なれば桜の花を数へ歩けよ
わが歩く道より低く枝を垂れ瀬にまがひをり 春さくらばな
空を知らぬ人らに空をみせむとて桜五分咲き今誇りをり
以上五首をうたのわにて公開された。
帰りの新幹線で詠んだありきたりな私の句
このままを「続・ハイクブログ」へ投稿。
お二人の前で私のうたは欠片のまま、なかなか形にすることはできなかった。
その後このばらばらの言葉をパズルのようにつなぎ合わせ、
お二人の前で一首だけ詠めた。
その後娘のマンションに帰ってから隙間だらけのパズル歌ができあがり
短冊のうたを含め五首をその夜のうちにうたのわにて公開した。
一条の光とも見ゆる花ぶさの白きはだてる春の月かげ
山の辺は花かかすみか遠白く折々見ゆるわが思ひかな
久方の月はおぼろに花ともし君ゆく道のしるべとなりぬ
散りぎはの花それぞれに思ひありて最期の風に託すひと色
ふと風に声聞く心地ほつえよりわが足もとにたづねし花の
その後、遠州に帰ってからも桜の歌を詠みうたのわに公開済みのものを・・・
惜別の空に舞ひゆくひとひらの花とみまがふ東雲の月
瀬をはやみなどて流るる涙雨ゆくへも知らぬ花のふねかな
木のもとの落ち敷く花に重ねみる思ひこぼれし言葉の欠片
そろそろ、うたのわに舞い戻り2年が経つ。
お二人とはその前後にネット上で知り合い、顔も知らぬまま今回のように
落ち合い、共にそぞろ歩き、同じ桜を見て歌を詠みあう機会を得たことは
私にとってとても貴重で忘れえぬ日常の中の煌めくエッセンスとなりました。
螢子さん、朝一番から最終まで時間いっぱいを京都でともに過ごし
螢子さんの活躍ぶりや歌のことをさりげなくお話ししてくださり
ありがとうございました。
螢子さんに教えて頂いた歌のポイントや雑記帳など心にいつもおいておきます。
左右さん、事前の下調べから案内などお任せしてしまい申し訳ありませんでした。
そのおかげで私たちは迷うことなくただ桜を楽しむことができました。
左右さんの絵や歌を作り上げる過程に触れることができて楽しかった!
ホントにホントにありがとうございました。
またいつかお会いできる日までお元気で。
今朝螢子さんから嬉しいメールが届いた!
東京で催される歌の朗読会で今回の三人のうたを上記の中から一首ずつ
披露してくださるとのこと。
満開とならば雨降る風が吹く
桜のさだめ今も昔も 螢子
空を知らぬ人らに空をみせむとて
桜五分咲き今誇りをり 左右
散りぎはの花それぞれに思ひありて
最期の風に託すひと色 恭子
できれば朗読会にも参加したいけど
あまり続けて家を空けると我が家の男どもがうるさいので
次の機会にぜひ!
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